子どもが薬を飲んでくれないときの工夫6選
「お薬タイムって、まるで戦いみたい…」と感じること、ありませんか?
小さなお子さんに薬を飲ませるのは、多くのご家庭で一番の悩みどころだと思います。

Seattle Children’s Hospital では「ジュースと混ぜる工夫」や「シリンジを使った与え方」が紹介されています。
2022年の研究では「薬を舌に直接のせるのではなく、ほっぺの奥に流し込む方法」が推奨されています。

今日は、そんな“薬イヤイヤ”を少しでも楽にする工夫を6つご紹介します。


工夫とポイント
1. 味を工夫する
服薬ゼリーや甘めのヨーグルト、りんご・ぶどうジュース、バニラやぶどう味のアイスなどが定番です。

抗生剤の苦み隠しにはぶどう・ブルーベリージャムが◎。
マーマレードなど柑橘系は苦みが増すので避けた方が良いです。
はちみつは1歳を過ぎてからです!

2. 注射器やスポイトを使う
スプーンよりも量を正確に測れて、口の中の狙う場所をコントロールしやすい方法です。
ポイントは「舌の上に落とさないこと」。舌の表面のブツブツに直接当たると苦みを強く感じます。
代わりに、口角から斜めに入れて「ほっぺの奥(歯茎と頬の間)」に流し込むようにしてあげてください。
一度に入れる量は「5ml以下」がおすすめです。多いとむせたり吐き出してしまうので、数回に分けて少しずついれると安心です。その都度「よくできたね!」と褒めてあげるのも効果的です。


3. 少しずつ分ける
たとえば20mlなら5mlずつ数回に分けて。少しずつ「できた!」を積み重ねると抵抗感が減ります。


4. 選択肢を与える
「水とジュースどっち?」「カップとスポイトどっち?」と選ばせると、自分で決めた感覚がやる気につながります。

5. 遊び感覚で慣れる
ぬいぐるみに薬を飲ませる“お薬ごっこ”で、薬=怖くないと感じやすくなります。

6. タイミングを工夫する
遊んでいるときや音楽に夢中なときにサッと与えると、自然に飲めることもあります。


院長コメント
お薬を嫌がるのは、どこのご家庭でも悩まれていることと思います。
でも、ちょっとした工夫で「戦いの時間」が「がんばれた時間」に変わります。
うまくいかない日があっても、「今日はここまでできたね」と声をかけてあげてください!

PAGE TOP
error: Content is protected !!